「子どもを放射能から守る」を一致点に、市民と横須賀市共同で「子どもたちを放射能から守りたい!よこすかシンポジウム」が県立保健福祉大学で3月18日(日)に開催されました。
市内外からのたくさんのご来場どうもありがとうございました。
長野県松本市よりご多忙の中、講演のためにいらしてくださった菅谷昭松本市長をはじめ、311後の取り組み報告と質疑応答に応えてくださった、横須賀市危機管理、こども育成部保育課、共済病院のパネリストのみなさま、開催にあたりご支援・ご協力いただきました各関係機関のみなさま、どうもありがとうございました。
菅谷先生は、現松本市長であり、チェルノブイリ原発事故被災地の医療支援活動に携わってこられた医師としてのご経験をもとに、震災後各地にて提言し続けてくださっております。
事故から一年、菅谷先生のお話を、行政・医療機関・教育関係の方々とともに学び今後を考えることができることに感謝しております。
また都合により会場にいらっしゃることはできませんでしたが、横須賀市長吉田雄人氏より菅谷市長あてにメッセージをいただき、冒頭にて読み上げさせていただき、どうもありがとうございました。
パネリストとして、横須賀市の危機管理課、保育課、災害拠点病院である横須賀共済病院より震災後の放射能対策など取り組み報告をいただき、市民からの質問に真摯に応えてくださる姿にこれからも子どもたちを放射能から守るために一緒に考えながら取り組んで下さるのではと希望を感じております。
■ 第1部 講演内容
「放射能から子どもたちを守るために」
−チェルノブイリ事故医療支援の経験を通して−
講師:松本市長 菅谷 昭 氏
◎放射線被曝について(被曝と健康被害)
・外部被曝:X線撮影、CTスキャンなど 線量と効果(影響)が比例する
・内部被曝(体内被曝):侵入3経路 実態の解明不十分、将来にわたる不安
◎放射線感受性:同一線量の放射線に対する異なった反応(影響・効果)
◎放射性セシウム(137Cs)による土壌汚染
・汚染地区における居住や農林畜水産業の継続の可能性
◎今、チェルノブイリ事故後の低濃度汚染地では何が!
・小児における免疫機能低下や貧血、易疲労性等の出現
・周産期医療への影響:早産・未熟児の増加
(胎児の子宮内発育の遅延による低出生体重児や先天性異常)
・セシウム等による体内蓄積の問題
・長期低線量被曝の影響
◎自治体(市町村・県・国)による長期的対策
・除染対策
・長期疫学調査の実施:大気・土壌・食品・水質等の汚染調査と公表
・長期健康追跡調査
・学童等に対する集団移住等の検討
・松本市の学校給食対応
書き起こし→■菅谷市長 講演書き起こし.doc
■ 第2部 パネリストの報告内容
◎市民安全部 危機管理課 [小貫 和昭 課長]
・311事故後の危機管理課としての対応など
◎横須賀共済病院 中央放射線科 [診療放射線技師 濱田 順爾 氏]
・福島第1原発事故にかかわる災害派遣報告、
病院自体の関わったD−MATチームの派遣報告
◎子ども育成部 保育課 [高木 厚 課長]
・311後、保育園に防災アンケート
後に放射能対策についての給食食材に関するアンケート実施、報告、保育課資料
◆よこすかシンポジウムの様子→http://yokosuka-blog.seesaa.net/
◆IWJ KANAGAWA → http://www.ustream.tv/recorded/21216026
◆横須賀市の放射能調査・対策 http://bit.ly/tTj01V
◆日本放射線技師会:H19年2月から自然放射測定 http://kart21.umin.jp/saigai/index2.htm
◆横須賀三浦放射線技師会 http://ymart.jp/gaiyou_nas.html
◆「これから100年放射能と付き合うために」菅谷昭氏著- 亜紀書房 -
〜けっして目をそらさない。私たち一人ひとりにできることとは?〜
◆2012年3月12日菅谷昭氏インタビュー http://bit.ly/HfCOWz
(シンポジウムにてお話してくださった内容を多く含んでいるので掲載させていただきました)
よこすかシンポジウムで「チラシ」を置かせていただきましたが、
「横須賀幼稚園保育園アンケートプロジェクト」
「子どもの未来を守ろう 横須賀」
どうぞよろしくお願いします